子どもの頃の才能自慢をしてみませんか?

人の才能を発見することは私の喜びです。

特に目の前の人の、本人にとって当たり前過ぎて、それが才能であるなんて思っていないような本質的な才能を見つけた時には、例えていうなら大輪の花そう芍薬が開花する瞬間に立ちあったような、思いがけず車窓に花火が見えたような、ものすごいご褒美をもらったような、そんな喜びです。

好きなことを仕事にしたい人や、自分のプロフィールを作りたい人のコンサルティングでは、いろいろな質問をして、自分自身について深く掘り下げて考えてもらいます。

数ある質問の中で、子どもの頃、特に小学校に上がるまでのことに関してのものが多いです。

例えば

子どもの頃はどんな子どもでしたか?

親や周りからどんな子だといわれていましたか?

好きだった遊びはなんですか?

夢中になっていたことはなんですか?

そして

子どもの頃の才能で自慢出来ることはなんですか?

どうして子どもの頃のことを質問するかというと、潜在意識にある記憶にアクセスするためです。

潜在意識とは、受胎してから今日までのすべての記憶であり、人が行動したり、選択や判断したりする基準となる感情や価値観、観念が埋まっています。

同じ出来事が起きても体験することが違うのは、それぞれが持っている価値観や観念という枠組みが違うからです。

この価値観観念は多くの場合6歳までに出来上がるといわれています。

だからこそその頃の記憶を思い出すことが大事なんです。

そこに今やっていることをなぜやっているのか、それがわかるルーツがあると私は考えています。

今している仕事や、長い期間継続していることや、大切にしていることなどは、この6歳までの潜在意識下の記憶によるものだからです。

先日参加したトレーニングで、こういう課題を出されました。

「子どもの時の才能自慢をしましょう」

思い返してみると、運動があまり得意でなかった私は、外でアクティブに遊ぶよりも、完全にインドア派。

働いている母が忙しかったので、よくよその家に預けられた記憶があります。

そのせいか、空き箱でもボタンでも、石ころでも、そこにあるどんなものでも遊ぶことが出来ました。色とりどりのボタンを並べて物語を作ったのを覚えています。

とってもおしゃべりで、人に自分が作ったお話しを聞かせるのが大好きでした。

自分で描いた絵を紙芝居にし、即興で物語を作って家族の前で発表するのに、とても興奮したことを覚えています。

物語を聞いて、想像で絵を描くのも好きでした。物語作家(?)になりたいと思っていました。

今私がやっていることは、子どもの頃の遊びの再現かもしれません。

インテリアスタイリングでは、基本的にはある物を使います。

組み合わせや、見せ方を変えることで、スタイルという物語をつくります。

紙芝居の記憶は、プレゼンテーションや表現力

人の話を聞いてイメージをビジュアル化し、言語化することも、コンサルティングにとても役立っています。

子どもの頃に得意だったことや、好きだった遊びは、人の本質的な才能です。

その才能を使うことは、本人にとってあまりにも自然で特別なことではないので、他の人もみんな同じようにやっていることだと思っています。

自分だけの才能だって気がつかないくらいです。

それって才能ですよって教えてあげると、とっても驚かれたりします。

そしてそれが今やっていることにどのようにつながっているかがわかってくると、子どもの頃の遊び以後にやってきたすべての経験が一つにつながったような気がします。

今までのバラバラに感じていた事柄が、本質的な才能という糸が通ることでつながってひとつのネックレスになる。

そう考えると素敵なことですよね。

実際にその糸が通ると、とても力強さを感じます。

この世に一つしかないあなただけのネックレス

さぞや美しいことでしょう

自分の才能を恥ずかしがって隠しておくのか それともより多くの人に自分の才能をわかちあって生きるのか

豊かさは気前の良さから♪