50歳からの人生を変えるヒントは部屋のモノが関係している

美しい生き方ができるかどうかは、最も身近な環境である部屋の居心地よさが関係しています。あなたの部屋はあなたの選んだモノで出来ています。部屋の中のモノがある理由に人生を変えるヒントあります。モノを整理すると、今と未来のためのスペースが出来ます。

1.生き方のセンスと部屋のセンス

あなたにとっての居心地のよい部屋とはどんな部屋でしょうか?

インテリアのテクニックや具体的な事例の本は沢山出版されていて、役立つものも沢山あります。多分部屋づくりの参考書にすでに何冊かお持ちではないでしょうか。事例やテクニックが役に立たないとはいいません。

しかしそれらの情報が多すぎることであれもいいこれもステキと目移りしていませんか?

居心地はこころで感じるもので、感じ方は人によって違います。

あなたにとっての居心地のよさを見つけるには、自分のこころの内側に目を向ける必要があります。

答えを自分の外側にあるもの(本や商品など)求めてしまうと、自分自身の内側のあるものに意識が向きません。

今は気づいてはいなくてもすでに深層心理では欲しいものが分っているとしたら…

さあご一緒にご自身の内側の世界を覗いてみましょう。

なぜならば部屋はあなたのこころを映し出すスクリーンだからです。

 

2.あなたの部屋はあなたが選んだモノで出来ている

自分の深層心理に気づいていくには、今の部屋を観察していくことが役に立ちます。

今現在あなたの部屋にあるモノは、どんな理由であれあなたが選んだモノです。

誰かからいただいたとか、なにかを買ったらついてきたとか、いつの間にかあったとか、子供の時から家にあったとか、どこから来たのか誰が持ち込んだのかということはまったく関係なく、部屋に入れないことも、部屋から出すことも出来たという意味においては今部屋にあるということはあなたがそれを選んでいるということです。

その中にはかつてあなた自身がきれいと感じて部屋に連れてきたモノも沢山あるはずです。家具や食器や小物や雑貨、洋服やアクセサリー、靴やバッグなどなんでもです。

あなたの部屋は沢山のあなたが選んだきれいなものが詰まっていて、それらは夜空の星のように輝いて星空になっているはず…そうでしょうか?

2-1 きれいなモノ中毒

きれいなモノを沢山手に入れるときれいな部屋になるって思っていませんか?

きれいなモノの輝きは実はとても寿命が短いのです。

きれいなモノはあなたの心の中に投げ込まれた小石のようなもの 投げられた小石で心の中に波紋が広がり、その余韻を味わうことができます。

そうやってそれを目にする度に何回でも心を震わせることが出来るモノとあなたとの関係は良好といえます。そのうちにそれを目にしなくても波紋の記憶が残り、それが心の中で変化し味わい深くなっていく。それが心地に関係します。一つのモノで何回も体験することが出来るので感動を体験するのにそれほど沢山のものは必要ありません。きれいのモノは輝きが見えなくなると、もっと欲しくなります。そこで別なきれいなモノを求めるようになり、元きれいなモノに部屋が埋め尽くされていきます。きれいなモノ中毒です。

もう一度言います。きれいなものを味わい尽くす感性が美しい部屋をつくります。

2-2 部屋に恋をする

小さな感動でいつも心を震わせていると、あらゆる体験が新鮮で輝いて感じられます。

恋をしたときのことを思い出してください。この世界が全く違って見えませんでしたか?

恋をするのは目の前の人に美しさを見出したのです。それはきれいの小石を超えた大きなインパクトでしたね。美しい女性は人やものの中に美しさを見つけ出すことが出来る人です。

美しい女性になるには沢山感動して、心を柔らかくして一つのことやもの、一人の人の中にいくつもの美しさを見出し、それを何回でも深く味わえる人です。

居心地のいい部屋を手にいると人生に恋しているような体験です。

 

3.あなたとモノの関係

モノを手にしたとき、こころと頭が動きます。こころではきれい、素敵、好きなどを感じ、頭では使い勝手がいい、値段が手ごろ等いろんな思考が働きます。ものにはすべてのものにはこころと頭の記憶がくっついていて、それはあなたに影響を与えます。

3-1 集めるモノと集まるモノ

人は無意識にいろんな選択をして、それによって行動します。意識されている行動はその理由がわかっています。

モノを「集める」のと「集まる」のは違います。

「集める」は意識的でその理由がわかっています。「集まる」のは無意識ではっと気がついたら集まっています。

どちらもそのモノがあることで何かいいことがあると思っていることだけは確かです。モノを集めるには喜びがあります。そのモノに価値を見出しているだけではなく、集めるという行為そのものに価値がありそこには楽しさがあります。

3-2 モノが集まる理由

それに対してモノが集まる理由について考えてみましょう。

いつの間にか集まるのには意識されていないいくつかの理由があります。

モノを手にしたときに、必ず何かしら心の動きがあります。

その心の動きはどんな動きだったのか?

はっと気がついたら改めて部屋を見回してみたら同じようなモノが集まっていた、そういうことってありますよね。それは自分では気がついていない感性=センスを感じていたのかもしれません。

一つのモノでは気づきにくいのですが集まったモノを並べてみるとそれらの気に入っている理由に共通点があることが分かります。今まで意識されてなかった感性=センスのポイントだったりします。

3-3 コンプレックスにモノは集まる

もう一つの集まる理由は最も気づきにくい部分で、自分でもあまり認めたくない部分かもしれませんが、コンプレックスのあるところにはモノが集まります。

人は不安を感じると何とか回避しようとしますし、不足を感じると補おうとします。コンプレックスは自分に自信のない弱い部分ですからなおさらです。

私は学歴に対するコンプレックスと、専門性に関するコンプレックスがあります。そうするとどうしても不足を感じる専門分野の本を求めてしまい、手に入れたことで満足してほとんど読まずに本棚に並ぶことになります。

コンプレックスがあるとそれをどうしても手に入れないとならいようなひっ迫感と、手に入れたことで安心して、モノが活用されないのがこの集まるのが特徴です。

これにはいろんなケースがあります。

若さや美しさへの不足を感じると化粧品、美顔・美容グッズなどが増えます。

健康に不安があると健康グッズやサプリメント、休息やリラックスに不足を感じるとマッサージ用品やアロマ快眠グッズ、料理の能力に不足を感じると料理本とキッチングッズや調理家電、掃除の能力の不足は各種掃除用洗剤と道具、片づけ能力は各種収納グッズと収納本、おもてなしの能力はお客様専用の食器やタオルものは増え続け活用されません。

むしろ使ってモノが減ることは不安が増すので使えないのかもしれません。

2011年3月の東日本震災以降、水や米、レトルト食品などの食料、あるいは電池やトイレットペーパーなどを備蓄する人が増えました。

備蓄の量はその人が感じた不安の量だけ多く、小さいお子さんをもつお母さんにとってはとりわけ不安を通り越して恐怖がおおきかったのでしょう。沢山の紙おむつが収納に残っています。おむつがすでに必要がないほど成長したお子さんを見て、無駄になったおむつのことを責める人はいないでしょう。

 

まとめ

部屋づくりは自分を成長させるトレーニングとして最高のものです。

部屋にあるモノを見直すことは、部屋づくりの基本でもあり、まだ気づいていない自分を知ることにも大いに役立ちます。自分の思考や感じ方の癖や、コンプレックスを感じているところに気づくことで、自己嫌悪にはまることなくモノを整理しやすくなります。

部屋の中のモノが整理されると、自分の中の過去が整理されて、今と未来に変化するために必要なスペースが出来ます。