メンターと母と大人の女性ライフ

私にはメンターがいます。

私よりも人生の先輩で、心理学の先生で、そして教えながら学び続けています。
学んだことを実践し、そうしながら役に立ったことや、気づいたことを、自身の体験を通してわかりやすく教えてくれます。

私もメンターから学んだことで、生かしたことや気づいたことを、また自分の体験を通して、伝えていきます。

そんな風にちょっとだけ人生の先輩である「お姉さん」として、私が体験した良かったこともそうでなかったことも、私よりもちょっとだけ後輩の方の役に立てたらいいなって思って書いています。

私のメンターと私の関係がそうであるように、必ずしも同じ生き方を選ぶということではないんです。ほんの少し前を歩いてくれる人がいて、そしてその人がとても素敵な大人の女性だったら、とても心強いですし安心です。
今は亡き母が私にとっては、母親というよりは姉のような存在でした。
これを読んでくださる方にとって、お母様はそういう存在ではないかもしれませんが、身近な大人の女性といったら間違いなく母親ですよね。
母親を自分のメンターだと思えたら、母にとっても娘にとっても、すごく幸せなことだと思います。私にもしも娘がいたら、そう思ってもらえたらすごく報われる気がするだろうと想像します。

私の母は、60歳で心を病んでだんだん私の姉のような存在から、少女のようなちょっと困った存在になっていきました。それまでずっと仕事をしてきたおしゃれな母の面影も失われ、認知症の老女となりました。再婚した夫に愛され、周囲の人に優しくされて、いつもニコニコ笑顔で機嫌よく、いかにもおいしそうになんでも食べる母。
ずっと一人で頑張ってきて、人生の最後にいろんな人に面倒をみてもらって、感謝と笑いと愛に溢れた幸せは最後を迎えた母を尊敬します。

母が私にしてくれたこと、美しいもの、ちょっとした贅沢、美味しいものや、おしゃれを楽しむこと。本や映画から学ぶこと。新しこと面白いことに欲深いこと(笑)

私の母が私に見せてくれた大人の女性ライフ。
仕事をするかっこいい母でなくなっても、愛されて大事にされて最後を迎える幸せな女性。

これが最高の大人の女性ライフなんじゃないかしら
そう思う母の命日です。10年経ちました。

母に会いたくなりました。