喪失の体験を完了するためには、執着を手放します。
この手放すということが、とてもとても難しい。
手放すことは、無理矢理忘れることでも、大したことなかった大丈夫となかったことにするのでもありません。
まずは、喪失した対象を完全に所有します。対象との関係にあった体験を良い事良くない事など判断せずに、たしかにそこに二人の関係はあったということを認め体感します。
それから今あなたがしている体験。
ショック、痛み、苦しみ、悲しみ、空虚さ、無意味感、失敗感、罪悪感、
さらに、対象が突然どんな理由でも自分から去って行ったことへの怒り。
感じ尽くす
喪失を体験すると、ここが難しい。
その人との関係は大したことはなかった。自分にはそれほどダメージを与えていないって思いたい。
そのことにはよって喪失によるダメージが後からやってきて、かえってつらいのです。
完全に対象と対象との間にあった体験にある感情を感じ尽くす。
これはかなり勇気のいることです。
一人では、難しい。だから、誰かの援助を求めましょう。
誰かがそばにはいてくれることで、どんなに暗い深いところに落ちても、どっちが上か、光の方向かがわかるから、落ちっぱなしにはならないんです。
大丈夫です。求めれば助けは必ずあります。