花を飾れない3つの理由と飾ると得られる3つのメリット

女性の成長と幸福感に影響を与える「花がある部屋」について焦点を当ててみました。
「たまには花でも飾りたい」と思っていませんか? 「花がある部屋」にしたいとは思うのですが、していない、出来ないのには理由があるのです。

1.花を飾りたいけど飾らない理由

「花がある部屋」というのは、“美しい部屋”や”ゆとりある暮らし”のイメージを象徴するものです。
飾りたいと思ってもためらうのは、花を飾るには手間がかかり面倒くさいという声をよく耳にします。
理由その1 花がすぐに枯れてしまってもったいない

理由その2 飾り方がわからない

理由その3 飾る場所がない

もっともです。花は生ものですから痛みます。なくても生きていくのには困りません。
飾り方も、習ったことがないので(いやあっても)、我流でやってもこれでいいのかがよくわからない。そして、一番多いお声がこれではなにでしょうか。「飾る場所がない」
花でも飾ろうと思って買ってきたものの、どこに?何に入れる?になるわけです。
出来ない理由、やらない理由は探さなくてもすぐに見つかります。

花束をプレゼントされて「どうしよう…」って思った経験ありませんか?
かつて私も、立派なブーケをいただいたとき、持ち帰ってかなり悩みました。
このまま活けるには、バケツぐらいしか入れるものがない。
結局、全部ばらして、いくつかの束に組みなおして、家中あちこちに活けたり、人に差し上げたりしました。
一番困ったのが、大きなフラワーアレンジメント。器の幅が大きくて、置くところがない。
結局、数日はそのまま楽しんで、最後は花を抜いて活けなおしました。
確かに花をきれいに飾っておくには手がかかります。
しかも花を飾る方法が難しいととりあえずやってみるという最初の一歩が難しい。
手がかかりすぎること、大変なことは長く続きません。

面倒くさいからやらないという選択もありますが、次からはあえて「面倒くさいけどやる」という選択をすることについて書いていきます。

2.花を飾る理由がメリットになる

「面倒くさいけどやる」には、花を飾る「何のためにやるのか?」「どうして花を飾るの?」がわかっていることが大切です。その理由が得られるメリットです。
私の場合は、花を飾る理由のひとつが自分の精神的な健康状態と余裕を測るためのバロメーターになっています。
忙し過ぎて、時間にも気持ちにも余裕が無くなってくると、花に注意を注げなくなってきます。花の手入れが出来ず痛ませたり、花を生ける気持ちになれなかったりもします。
そんな時には余裕を取り戻すために、あえて忙しくても花を飾るようにします。
一緒に考えてみましょう?あなたは、どうして花を飾りますか?
いろんな答えがあると思います。人によって違うでしょう。

2-1 部屋を美しく演出するため

部屋の見た目は大事です。人は見たものから影響を受けています。
花には華やかさと彩があります。
部屋に入って、最初に鮮やかな色のモノに目が行きます。つまり、飾ってある花が部屋の印象を左右します。
花を含む植物はそのカタチが、有機的な曲線だったり丸かったりしています。直線と平面で出来た部屋や家具に対して、変化とアクセント、調和と流れを生みます。
殺風景な部屋がやわらかく、親しみすい感じになります。
やせっぽちの人の、首周りのシフォンのスカーフやウェーブのあるヘアスタイルみたいな感じです。
また、生活感溢れる部屋のなかで、ぱっと目立つ。そして、ぱっと見の第一印象を左右します。例えて言うなら、きれいにネイルされた爪とか、くるんと長いまつげがカールされた目元。

「花のある部屋」にいる自分をイメージすると、なんとなくいつもよりきれいな自分がいませんか?美しい女性には美しい部屋がよく似合います。

2-2 いい気分を感じるため

これはとても大きな理由です。
元々「たまには花でも飾りたいと思っているんです」とおっしゃる方は、ほとんどはこの理由じゃないでしょうか。

花を見ると、きれい、素敵とか、気持の良さを感じます。
「花のある部屋」にいると、気分がよくなります。自分で花を飾ると、花を活けている女性らしい自分、ゆとりのある自分、素敵な自分を感じて気分がよくなります。花を飾る自分が好きだと感じられる。
花を飾ったことで、家族や他の人に褒められたりするともっといい気分になります。

花を飾ることは、ある意味、自分をいい気分で幸せな状態にしておくために、自分で出来ることのひとつです。

ここでのポイントは、自分のことを自分でいい気分にすることが出来るということです。

2-3 神聖な力を借りるため

花は私たち人間や他の動物と同じように自然界のひとつの命という意味で等しい存在です。人間が生きるために食べるためにその命をいただく動物や植物もあります。花を生けるのは食べるためでも生きるためでもなく、ただ飾るために花の命をいただくのです。それは私たちの意識の中に埋め込まれたアミニズム、太陽や月、海や山、巨樹や岩など自然の中の何かに神聖さと畏怖の念をみた信仰心にから来ています。自然物を身近に置くことで、自分を超えた大きな力の存在を感じ、そして生かされているという感謝の心や、自分自身も自然界の一部であるということを思い出すことで、謙虚でいられるなどの効力があります。
花を通しその神聖な力を借りる、そういう思いで花を生ける行為そのものが神聖な行いになり、花を飾るから花を供えるに変わります。

花が飾ってある場所が神社や寺にお参りに行く行為と同じ意味になります。

神聖な力を感じると、人は謙虚で生かされていることに感謝と共にいます。

感謝を感じることなしには幸せを体験することはできません。

3.部屋に花を飾る秘訣は場所と間

花を飾る時に気をつけること、最後に書き加えます。

飾る場所

花は部屋の中で、目にしやすい場所に飾ります。
飾った花を目にするたびに神聖な力を借りることが出来ることを忘れないでください。

せっかく飾っても、目立たない場所ですと手入れをし忘れる可能性もあります。
水の交換が楽な場所を選びましょう。
水道から遠いと、ただでさえめんどうくさいので、水を変えるのが億劫になります。痛んだ水は花にもよくないし、気の力が落ちます。

間をとる

まずは花だけを飾りましょう。
花をひとつのインテリアの飾りモノとして見たとき、それを引立たせるには、周囲に余裕のある空間が必要です。
花は他のモノに比べてエネルギーが大きいので、“間(ま)”が必要です。
また、インテリアコーディネートとして考えたときにも、他のものと組み合わせてバランスをとるのはなかなか上級テクニックです。
最初は花だけで飾りましょう。

まとめ

どうして花を飾るの?

誰かが喜んでくれるから、という理由は、その誰かの評価や反応が気になります。
喜んでくれなかったり、反応してくれないと気落ちしたり、やる気が萎えたりします。
そうなると、なかなか続けるのが難しくなります。
究極的には自己満足。自己陶酔。ナルシズム。
自分のためにやっている、自分のために花を飾る、そのことを忘れないことが大切です。

そして、自分自自身も花と同じように生かされている存在だということを忘れないためにも部屋に花を飾りましょう。