クローゼット中に着たい服がない、着ていない服でいっぱいならば、それはあなたの成長の速度に服が合っていない可能性があります。着ていない服は脱皮した蛇の躯のようなものです。クローゼットの中の躯を整理し、成長進化し続けるスペースを作る基本ステップです。
1.女性の成長に服は関係しています
かつて似合っていた、気に入っていた、よく着ていた服 それらを着ると気分がよくなる服ってありましたよね。
でも気がついたら最近着ていない、何回か手に取るけどやはり選ばない着たいと思えなくなってしまった服がクローゼットの中にありませんか?
その服が変化したのではなく、あなた自身が変化したのです。
勿論加齢による体の経年変化ということもありますが、ここでお伝えしたい変化とはあなたの内面の変化、精神的な成長です。
変化し、成長する それは脱皮する蛇のようです。
特に女性は、何回も何回も脱皮を繰り返しながら成長します。
クローゼットの中にふさわしい服がないのなら、新しく手に入れましょう。
その際は脱皮した皮はしっかり脱いでおかないと、あなたの成長の邪魔をします。
2.クローゼットの整理
今は着たいと思えないかつてのお気に入りの服は、今のあなたにはきっともう似合わないのかもしれません。
そんな服がクローゼットの中にあるのは、蛇が脱皮した皮を脱ぎ切れずにずるずる引きずっているようなものです。
クローゼットの整理をする目的は、「今まで」を整理して「今」と「未来」のための隙間をつくることです。
50歳までのあなたの成長に必要だったものを見直し、今必要なものを選ぶことです。
そのことによって未来を予測して準備するということから解放されます。どんな変化が起きるのかわくわくして待つ自由さと柔軟さを手にします。
今のあなたにふさわしい大人服でクローゼットを満たしましょう。
Step 1 現状確認
まずはクローゼットの扉を開けてみましょう。そして開けた時に何を感じるかに注目してみましょう。
何を着ようかワクワクする様であればいいのですが、服がぎっしり詰まったその様子にうんざりした気分になったりため息が出たりする様であれば、変化の可能性がたくさんあるということです。
クローゼットの中を見た時の印象も大事です。
色の傾向はどうでしょうか?同じような色が多いなどの偏りがある、いろんな色でバラバラ、季節が混ざっている、自分以外のものがあるなど、なるべく客観的にみてみましょう。これは意外と難しいことです。スマートフォンなどで写真を撮ってみてみるのもいいです。撮った写真で見ると少し引いた視点で見ることが出来ます。
整理作業前に全体像を把握しておくと、作業後の違いがわかり達成感を感じやすくなります。
Step 2 すべて出す
次にすべてを出します。
ハンガーに掛かっている服から着ないものを取り出すのではなく、いったんすべての服をクローゼットの外に出します。
服を出す前に出した服を置くスペースを準備しましょう。仕分け作業をするスペースも必要です。ベッドの上や床にシーツやレジャーシートなどを敷いておくことをお勧めします。
クローゼットが何カ所かに分かれている場合、普段一番よく着る服が納めてあるところから整理します。普段よく目にする服の方が判断しやすいものです。
しばらく開けていないクローゼットや押入れなどは手強いし、そもそも今必要なものは入っていないので後回しにします。
すべてを出してそれを眺めると、成長の歴史がわかります。
Step3 分ける
全部出したら一枚一枚を①~⑤に分けていきます。
「今」を基準に分けていきます。「いつかは」今にも未来にもないことを忘れないでください。
①今着るもの着たいもの →クローゼットに戻します
②着るけど今のシーズンではないもの →クローゼットに戻しますが、①とはスペースを分けます
③着るけど手入れが必要なもの →洗濯、クリーニング、お直し
④着ていない、あるいは存在を忘れていたもの、着ていない処分するもの →捨てる・売る等
⑤悩むもの →これは①をクローゼットに戻した後、スペースが空いているようだったら着たいものからクローゼットに戻します。
④と⑤の中のかつてよく着ていた好きだった服、買ったけど一度も来ていない服、サイズが合わない、クリーニングしてもシミなどの汚れ落ちない、型が古い、着心地が悪い、などの服を処分するかどうかはあなたが今から先どれくらい成長と変化にスペースを空けておきたいかによります。
以下引き出し中の衣類も、バッグやベルトなどの小物もすべて同じ方法で仕分けます。
Step4 戻す
収納スペースに戻すのは①今着たいものが最優先です。
収納スペースに収まるものの量は70~80%、隙間が未来を待つためのフリースペースでもあり、出し入れの簡単さ変化への対応の身軽さのためのスペースです。
クローゼットの中に入っているのは奥から②着るけど今のシーズンではないもの、①今着るもの、⑤悩むもの順で納めます。
一番手前にある⑤悩むものはあえて手間のよく見えるところに出しておき、何回も目にしても今シーズンやはり着なかったとしたら、多分もう着ないし今のあなたにはふさわしくないのでしょう。
一度このステップをやってみると、クローゼットに何があるかがわかるようになり、似たようなものばかり買うことがなくなりますし、コーディネートしやすくなます。
まとめ
整理が終わったクローゼットを見るといろんなことがわかります。
ファッションの好みやアイテムの偏り、買い物の傾向、生活スタイルや気持ちの変化、自分自身をどのように認識しているかなどが見えてきます。
そして、連続した時間の中の一部である「今のあなた」の輪郭がくっきりしてきます。
おしゃれな人は、今の自分の輪郭がはっきりしている人です。その上でファッションを遊べる自由さを身に着けています。どんなものでも楽しんで遊べるようになるには、時間とお金を無駄にして体験的に学んだ知恵があってこそです。
おしゃれな人はたくさん脱皮しながらそのことに気づいた人です。