心身共にしなやかな女性でい続けたいと思いませんか?
ストレスが体に表れるというように、心と体が関係していることは広く知られています。40代後半にもなってくると、心身の健康管理をする目的が今の状態を維持するためにでも大変だということが少しづつわかってくるのではないでしょうか。
体験出来る幸せの質を上げるには、心と体のしなやかさ大事になってきます。体も心もしなやかさをキープするためには日々のトレーニングが大切です。
体のトレーニング
大人になってから体の柔軟性を意識してヨガなどに通い始めて足掛け25年になります。
この間、何回も引越しなどで中断したことがありましたが、細々と今も何かしら体の柔軟性のトレーニングは続けています。だからと言って、開脚してべたーっと床に胸がつくなどということは一度も体験したこともなく、それでも何もしないよりはましと思い続けています。
体は何もしないとどんどん硬くなります。鏡に映る自分の姿を目にすること、いつの間にか膝が曲がり、首が前に出て背中が丸くなっていてハッとします。体の様子は鏡に映して見ることが出来ますので、意識していればその変化に気づくことが出来ます。
心のトレーニング
心の学びとトレーニングを始めて16年になります。学び始めた時は、他人と距離を感じていて、どこででも自分だけが孤立していると疎外感を感じていました。他人や社会とかかわっていくことに疲れ果てていました。
学ぶことで心に関しての深い理解が深まり、私の心が柔軟性を失っていたことが問題だと気づきました。疎外感を感じるのは周囲の誰かのせいではなく、私が心を閉ざしていたのです。それに気づいたときは気恥ずかしかったですが、自分でやっていることならば変えられるはずと意欲が戻ってくるのを感じました。
心の柔軟性が低下していることは、自分だけではなかなか気づきにくいものです。どうしたらわかるか?それは身近な人との関係に鏡のように映し出されます。
心を学んでもいい人にはならない
心の学びをはじめたころは、心が成長すると寛大で穏やかで優しいいい人になれるんじゃないかと勘違いをしていました。
いい人でいるためには不安や焦燥感、妬みや怒りなど、あまり感じたくない感情を感じない穏やかな日々が過ごせると思っていました。
人と争うことがなくなり、喧嘩や衝突などない人間関係を築けると思っていました。
そうやって自分がいい人になることによって、ようやく自分自身がどこも欠けたところのない成熟した分別のある大人の女性になれると思っていました。
そして今現在の私は、穏やかでもいい人でもない、人間関係で悩んだり、嫌な気持ちを感じて落ち込む私です。
心理学を学んでいるくせに…と人から言われることもあります。
心理学を学んでいても、いい人になれるわけではありません。
心をトレーニングしている体験
心を学びトレーニングすると一体どうなるのか。
以下私自身の体験です。
以前よりもずっと自分を愛せるようになりました。自分に優しくなりましたし、自分に対する評価が変わりました。
以前は自分が何かをしないと愛されない存在だと無意識の深いところで思っていましたので、優れていなくてはならない、役に立つ存在でなくてはならない、賢く判断しなければならない、と思っていました。そのために努力し頑張らなくてはならないと自分に対して課していました。そして、努力しても出来ないことを恥じていました。
自分に対して厳しい掟を持ってると、他の人にも寛大ではいられません。自分の正しさを主張したり、そのことで争ったこともあります。
自分自身の評価出来る部分も、むしろ評価できない部分も、全部含めて私なんだと受け入れられるようになればなるほど、すべての体験がリアルに感じられるようになってきました。
自分の見ている世界がすべて自分の心の投影なんだと気づいたときに、自分の内側が変わると見えている世界が変わることがわかりました。
心のトレーニングの目的は思い出すこと
とても変な話に聞こえるかもしれませんが、子どもの時のまだ何もわかっていない時の方が幸せでした。怖れや不安というものを知った時から、子どもの頃のあの幸せから少しづつ離れてしまったようです。
大人になるにつれて、その怖れや不安を感じないように強くなろうと様々な知恵をつけ、自分を守ってきたつもりでした。しかし、よく考えてみると怖れや不安がなくなったわけではなく、それは今も確かにあるような気がます。
それはとても道理に合わないことです。強くなって自分を守ってきたはずなのに、守り切れていいないのだとしたら、何かが間違っているのではないでしょうか。
もしかしたら…思い違いをしているのかもしれません。
怖ろしい夢を見て、自分を守らなくては心に決めたとします。夢の中でどんなに強くなっても、それが意味がないことだとわかったとしたら…その変な夢から目覚めればいいのです。
間違っていたことに気づいたら、ただそのことを「あ そうなんだ」と認めるだけでいいのです。どうして間違ったのだろうとか、どこで間違えたのだろうとか、そんなことはどうでもいいことなんです。間違えを認めないから見たくもない嫌な夢の中で苦しんでいるんです。
そして、大人になったことで忘れてしまっていた子どもの頃に持っていた幸福感や万能感をただ思い出すだけで、肉体は今の大人のままで、子どもの頃の自分自身と本質的にはなにも変わっていないことに気がついていくことが、心の学びとトレーニングのゴールです。
まとめ
心のトレーニングを続けていると、心が硬くなっていることに気づきやすくなります。体のトレーニングもさぼると体に出るのでわかりますよね。
どんなことも、気づかないとそれに対処していくことが出来ないのです。
心を学んでいるからといって、問題がまったく起きない訳ではありませんし、悩まない訳でもありません。それに対処する力がつくのです。
心のトレーニングを続けることで、気づく力と対処する力がUPし、確実に体験する幸せの質が高くなっています。
大人ですから、求めるのは量より質ですね。