どこに?だれと?暮らす??50代女性の分かれ道

老後とは言いたくないけど、50代になって、これから先どんな暮らしをしていきたいかしらって思ったときに、気になる調査記事見つけました。

人生の終焉をどこでだれと過ごしたいのか、具体的に考え始めるのは50代になってからだというのです。

私が驚いたのは、どこで?はわかります。しかしだれと?に関しての意識です。

(株)リサーチ・アンド・ディベロプメントが実施した調査によると、終の棲家意識を調査で、女性は50才が考え方の分かれ目で「わからない」が減って具体的に考えるようになるという結果です。

 

(図1)女性30~70代における「終の棲家」に対する意向

50代になると、子育てもほぼ終わりリタイアまでまだあるものの老後が視野に入り始め、終の棲家が現実味を帯びて、こんなふうに暮らせたらいいなという理想が形作られると同時に、一方で現実的な問題も頭をよぎります。

今の50代女性の老後の暮らし方に対する理想の1つは「自分も家族もお互いの生活を尊重して暮らす」ということです。子どもや親と同居せず近くに住んで見守りたいと思っていますが、夫との別居も選択肢のひとつにあり、夫は実家に戻りたがっているが自分は抵抗があるなど考えが異なれば、無理にどちらかに合わせる必要はないと感じています。

終の棲家意識を調査 女性は50才が考え方の分かれ目

R&Dアラフィフ自主調査より-

 

周囲でもここに書いてあるような話を聞きます

ある人が「夫が定年後は実家に戻って両親と暮らしたいと言い出した」と、なんと不満気に話します。

彼女の夫は、地方から大学進学と共に家を離れ、その後ずっと東京や転勤などで、盆暮れくらいしか実家に戻っていないのにです。

この発言には妻である彼女が驚いたことは容易に想像できます。ようやく子どもが大学進学し、やれやれと思っているそんな今、急に夫に告白されたらそりゃあ驚きますよね。

 

これと同じような話を他にも聞きます。

聞けば夫は長男。自分が長男であることの責任感と、父親よりも母親への愛情の深さから、年老いた母を助けたい、そばで暮らしたいと思うようです。

 

家の夫も長男。我が家は、夫の実家が隣ですので、帰りたいとはさすがに言いませんが、離れるという考えは全く存在しない様子です。

そういう意味においては、まったく他人事ではないのです。

先に紹介した知人宅では、40代までは子どもの生育と教育が暮らしの中心だったので、住まいに関しても常に子どもの進学や通学と切り離して考えることは出来ません。そのため、夫の転勤の際にも、子どもを転校させないためにと、単身赴任を選択してきました。

 

多くの同様な事情のお宅では、子どもの事情にプラスして、親の病気や介護のことなどの今後不確定な要因も見えだしてくることでしょう。

住まいに関しては、今はなんとか現状維持して今後起きるかもしれないことに対応できるように身軽にしておきたいと思うでしょうね。

片付けに興味を持ち、少しずつ家の中の整理を始める、あるいは整理の必要があることに気づく時期かもしれません。

家の中の整理をし、家族の今までを整理します。

そして今まで自分が手にしてきたものを一つづつ整理すると同時に、これからの自分について意識を向けていくことになります。

 

そして、ようやく子どもから完全に手が離れる50代になって、さてこれから先、どこで誰と暮らすかということを具体的に考えるようになる。

そして迎えた50代になって、先の長男夫のように実家で親と同居したいと言われるのです。

 

終の棲家を考えるのは、どこに?はもちろんのこと誰と?ということも同時に考える必要が出て来るのですね。

 

すぐに答えは出ないかもしれません。

 

住まいをきっかけに、これから先の自分の人生をどんな風に生きたいのか、それを問われているのかもしれませんね。