私たち大人の女性は気がつかないうちにずいぶんといろんなことを我慢しています。
そのことに気がつくのは、自分の中で年齢がとても気になってきて、「今さら…」とか「もっと若かったら…」なんていう言葉が出てきた時です。
あなたを老け込ませるのは、仕事が忙しいからでも、介護や家事やあらゆる条件のせいではありません。あなたを老け込ませているのは諦めです。諦めがあなたからみずみずしさもエネルギーをも奪うのです。
どのくらい我慢しているかを知るのはそれほど難しいことではありません。だれかが何かをやっているときに批判があるとき、そこがあなたの諦めを見つけるチャンスです。
大人になることは我慢すること?
私は大人になるということは、いろんなことを我慢したり諦めたりすることだと誤解していました。
大人になる過程で手にしたものは我慢することで身についた忍耐力、そしてそれと同時に失ったものは万能感、いい意味での我儘さです。
我慢していない人を見ると、うらやましい反面、子供っぽいと批判する気持ちが沸いてきたりします。
批判があるということは、そこに願望もあります。なぜならばもしも我慢していなかったら、そこには賞賛と承認と祝福があるはずだからです。
多くの人が一番感じたくない妬みの感情の陰には願望が隠れています。自分が我慢しているものを手にしている人に対する批判を持っていると、手にしたいものを遠ざけます。
批判すれば批判するほど手に入りにくくなります。
文句でわかる我慢の度合
部屋づくりの相談にのっていると、多くの方から「今の○○じゃなくて…」という風にリクエストをいただきます。
どうなりたいかを表現するときに、「今の○○じゃなくて…」と口にするのは、今の○○にもう我慢できないということに気づいたからです。
今やっている仕事(家事や介護も含め)に対してあなたが持っている文句をみてみれば、あなたの我慢している度合いがわかります。
そんな時に、急に何が欲しい?何がしたい?心から望んでいることはなに?と聞かれても、戸惑って返事が出来ない。その戸惑いを体験することで、自分が我慢していることに気がつくきっかけになったりします。
もしも仕事や家事などに対して文句があるならば、自分が本当にやりたいことを我慢しているからかもしれません。
うんざりがあなたを老けさせる
仕事や他のなにかが理由で、本当の望んでいることをやるのことを制限していると、何もかもにうんざりしてきます。そしてその仕事や制限する理由になっていることに対して文句が出て来ます。
文句がある仕事を続けるのか、あるいは仕事を辞めるのかはどちらでもかまいません。
ただ文句を言いながら、言わなくても心の中で思い続けていながら仕事をしていると諦めることが癖になってしまい、何を諦めているのか、何をしたいと思っていたのかまでわからなくなってきます。
自分を誤魔化す理由
だれかがやっていることに批判があるとき、そこにはあなたの諦めていることを見つけるチャンスがあると書きました。
人が一番感じたくない感情の一つに妬み、うらやましさなどがあります。それを感じそうになるととても嫌な気分になります。
批判、妬みを感じるところに、自分のやりたいことがあり、それを感じた瞬間に自分には無理だと諦めてしまうのです。
その時感じる嫌な感じを感じるのがとてもつらいので、瞬間的に何か別な理屈をつけて自分を誤魔化してまうのです。
若々しく元気でエネルギッシュな人は諦めていない人、自分のやりたいことを自分させることに許可が出ている人です。また別言い方をすると、自分が妬みや羨ましいと感じるということを誤魔化さない人です。
その嫌な気分を感じることに対して許可が出ている人でもあり、嫌な気分を感じ続けることは望んでいない人です。
やりたいことを口に出してみる
やりたいことを自分にさせてあげましょう。自分を誤魔化し続けるのはもうやめましょう。
望んでいること、やりたいと思っていることを口に出してみましょう。
「○○に行ってみたい」「○○をやってみたい」
最初はそれを口に出すことに抵抗があるかもしれません。でもそこで引き下がらないで。
口に出そうとしたとき、いや自分のやりたいこと自分の望みってなんだろうって自分に聞いた時、その瞬間にあなたにはそれがなんだか直感的にわかるはずです。
深く諦めていればいるほどその望みはこころの奥底に沈んでいるから、言葉にするまで引き上げるのにはちょっと時間がかかるかもしれません。
それでも直感的に見えたイメージや言葉をとらえてみましょう。出来れば誰かに話してみる、聞いてもらう、書き出してみる、とにかく言葉として自分の外にだしましょう。
誰かにお願いして質問してもらうのもの助けになります。
「何が欲しいですか?何が望みですか?」
それがすぐに実現出来ることかどうかはこの際まったく関係ないのです。
ここで問題なのは、そのことを見つけて口に出してみること。まずはそこからはじまります。
いつの間にか誰かのせいにしてしまう
不思議なことに自分で自分の望みを諦めさせたくせに、誰かのせいであきらめたとその人を悪者にしたいり、あるいはあきらめた条件に文句を持ったりして自分を誤魔化し続けるのをやめましょう。
そのことがあなたを不機嫌にし、あなたの不機嫌が家族や他の人に影響を与えています。
あなたに文句があるのは、本当は文句の対象の人やことのせいではなのです。まずはそれに気づくことからはじめましょう。
そして自分に聞いてみましょう。何をしたい?って。
あなたが老け込ませるのは、諦めです。諦めがあなたからみずみずしさもエネルギーをも奪うのです。
望みと条件をセットにしない
望みと言い訳をセットにしないでください。望みは望み。言い訳はただの条件に過ぎません。
あなたの望みがすぐに実現出来ることかどうかはわかりません。でも望んでみない限りわかりません。出来るかどうかと望みも別なものです。
大人になるにしたがって、望みを口にことが子供じみていると感じたかもしれません。
望みを思い描くと同時に条件のことを考えるのが癖になったかもしれません。そして条件が整わないから難しいと素早く判断するのも癖になったかもしれません。
本当に条件が整わないから出来ないのでしょうか?
本当に望んでいることなら、すぐには無理でも条件を整えることだって可能かもしれません。あるいは、今できることから始めるっていうこともできます。
望みと諦めがセットになってしまっている、まずはそのことに気がつきましょう。その諦めがあなたを老け込ませているのです。
望みをもつこと、そのことに自由になること、それがあなたをあらゆる条件に対する文句から解放します。
望んだことを検証してみる
そして、かつての望み、やりたかったことが今日現在実現しているかどうかを検証してみましょう。もしかしてまだ実現していないならば、いまここでそれが今でも自分の望みなのかどうか検証していましょう。
そして今でも望みだとしたら実現の途中であることを認識しましょう。あるいはもうすでに実現していることもたくさんあるのではなにでしょうか。
実現しているのに、そのことに気づいていなかったりそれほど価値を持っていないのだとしたら、実現した望みを味わいましょう。それがあなたの欲しかったものなのですから。
十分に味わえていないことが、あなたから望むこと事態と、更には望んだことを実現するパワーを奪いそれも老け込む理由になります。
まとめ
あらゆるコンディション、条件を引き合いにだして自分をあきらめの方向にもっていく、そのことが癖になってしまい自分が何かをのぞんだ瞬間に、まるで何もなかったかのように自分の望みを否認してしまうようになります。
そのことがどれくらいあなたを老け込ませていることでしょう。
妬み、うらやましさをを感じたことがないふりをし続けるよりも、嫌な気持ちを感じる勇気を持ってください。
妬みを感じたからといって、苦しむ必要はありません。
あなたに出来ることは、ただ自分自身に「何が望み?」と聞いてあげるだけでいいのです。